2009年6月

京都 保育のつどい

つくる会

京都保育のつどいが、6/28 東山 華頂短期大学で行われました。

こづちのお店・・・今年はパン屋さんでした!!おいしいパンを有難う!!ご苦労様でした。
完売の繁盛振りでした!!

ひかりかぜさんもお隣で、物品販売。マイ箸とミニ巾着を買いました。
園長もお買い上げ!!

つどいに参加した時のちょっと感想です。

午前中、記念講演として、長谷川 義史先生の「絵本の話」でした。

初めに「ライブ絵本」ということで、長谷川先生がお話をしながら、即興で紙に絵を描いていくという内容。墨汁と筆で模造紙に先生がお話をしながら、描かれる絵は、とっても動きのある迫力もあり、墨絵であるのに、なんかカラーのような、脳に直接書き込まれていくような感じの迫力でした。内容もとっても楽しいお話でした。

次にスライドでいくつか作品を紹介。
その途中で、アクシデント!!パソコンが急にシャットダウン!!会場騒然!!でも、先生は、絵本の読み聞かせに切り替えて、紹介してくれました。先生曰く、「絵本はスライドで大写しでするのは、こんな大きな会場だと仕方のないことですが、やっぱり、絵本は手に持って、ページをめくりながら読み聞かせる方がよい!!」
絵本て、ただ読むだけではなく、ページを1ページ、1ページめくる、めくり方やタイミングで、色々な表現をするからだと思います。スライドでは単に紹介!!である内容が、手でめくっての読み聞かせでは、なんか、絵本が生きてる様な感じがしました。
紹介の会った絵本は先生のデビュー作「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」と「いろはかるた」「いいからいいから2」←このスライドが途中で止まりました。「いいからいいから3」←これを読み聞かせで。
どの本もとっても楽しい本でした。(ちなみに、途中で止まってしまった「いいからいいから2」は終わってからの販売で、購入者が続出!!売り切れ状態でした。
我が家も初めは2冊ほどしか買っていませんでしたが、終わってから、全てを購入したのは言うまでもありません。
昼休みに、子供達にこの本を読み聞かせました。一番お気に入りになったのは「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」・・・「おじいちゃんのおじいちゃんはヒイおじいちゃん。ヒイおじいちゃんのおじいちゃんはヒイヒイおじいちゃん。ヒイヒイおじいちゃんの・・・ヒイヒイヒイヒイ・・・・おじいちゃん」最後は・・・
とっても楽しい絵本です。
講演の終盤は先生のウクレレ演奏。
とっても楽しくって、絵本の面白さを実感できた講演でした。

そして、午後からはいくつかの講座と分会。
私は家内と(園長先生も一緒でした)が「保育の情勢」についての分会に参加しました。
少し難しい話になりますが、大きくは2つのことが変えられようとしているそうです。

○1つは保育に係わる財源について

保育に係わる財源は、保護者が支払う保育料と税金でまかなわれています。
そしてその税金は、現在は「所得税」「市民税」「消費税」と集められた税金を色々なところに振り
分けられているのです。
この税金を、これからは「消費税だけ」でまかなおう!という案が出されています。
もちろんこの消費税全てが保育に係わる資金になるわけではありません。消費税から、保育、
高齢者、障害者、医療、年金に振り分けられるのです。で、今の税率でまかなえるの?・・・
まかなえないから、増税・・・て話になるのです。

では、この問題は税金だけの問題?・・・違います。こういう案が実現すると

㈰これまで、保育の充実を求める時、「無駄な公共事業をやめて、保育の充実をしてヨ!!」ていう話で
声を上げれましたが、この案が通れば、「公共事業」と「保育」財源が異なるから言えません!!
(保育を取るか、高齢者を取るか、医療を取るか・・年金を取るかの究極の選択です)
㈪では、保育を充実させるには?
消費税をグーーんと上げるか、保育料を上げるか。の2択です。

㈫税を上げるのも、保育料あげるのも出来ない!!
となると、保育の質を下げなければならなくなります。
保育園職員の労働条件が悪くなります。
職員がもっと充実した労働条件を!!となれば、
保護者 Vs 職員 の争いになります。

こんな状態で、今まで通りの保育が出来るのでしょうか?

○もう一つは、保育制度が大きく変わること
これまでは、保育園に入れたい親と保育園との間に市が入っていた。
例えば、保育園への入園申請

親(第3希望まで書いて) → 市 → A保育園、B保育園、C保育園
と市が保育園と話し合って、振り分けていた。

こう変わる
「親が直接保育園に入園を申し込む」

どんな問題が起こるの?直接申し込めるから良いのでは?
㈰入園申込みを直接行うということで、希望者自身が全て回らなければならないし、行かせたい保
育園が複数あっても同じ日に重なれば、どちらかしか申込みにいけない・・・通れば良いが、
定員もれした場合、行きたい保育園が一度にいけなくなる。
㈪今の大学と同じように、選考されない場合を想定して、複数の園を申し込む。そして、複数とお
れば、行きたいところに行く。こうなると園側に負担がかかる。キャンセルになる場合があり、
定員だけをとっておくと、結果定員割れとなってしまう。だから、定員以上に初めから確保し
なければならない。が、キャンセルがなければ、そのまま定員以上の人数となってしまう。
このように、入園者数が読めない状態で経営が厳しくなる。
㈫保育料の問題
これまでは、市が一旦保育料を回収し、税金割り振り含めて、園にお金が下りてくる。
保育料の滞納があった場合でも、一旦市が負担して園におりてくるお金は保証されている。
制度が変わると、保育料も直接園に支払うことになる。
同じように、保育料滞納が起こると、園が直接資金影響がでる。
園側としては、滞納者に対して、退園をお願いする形になる。
このように退園した場合、次の保育園に申し込んだとしても、なかなか受け入れてもらえない。
こんな状態になってしまう。こうなれば、今の保育を続けることなんて出来なくなる。
しかし、この案は2013年には児童福祉法の改正で実現されようとしている。
でも、まだ今なら法が変わったわけではなく、案の段階であるから、みんなで声に出して訴え、運動していけば変えられます!!

ちょっと難しい感じの話ですが、分会の話はこんな感じでした。他にも制度改革に伴い公立保育園の民営化の問題(幼保一元化の問題も含めて)や認可保育園制度の廃止で指定保育園制度(条件が合えば誰でも保育園が出来る。企業化。)の問題等の話でした。

他の講座や分会は・・・どこもためになる話だったと思います。

今年行けなかった方は、是非、来年一緒に行きましょう!!
その前に、7月25,26,27日に大阪 吹田の関西大学で合研があります。浅本先生や建部先生が話をされるそうです。ぜひ参加して、応援しに行きましょう!!そして勉強しに行きましょう!!