2012年4月

みつばち米

みつばちっこ

 

今から20数年前、みつばち保育園は京都市中間里親と、3歳〜就学前児を無認可にて併設し中京区の地で歩んできました。

周りにはビルが建ち並び、一握りの土すらなく、空気は汚れ、高層ビルが立ち並び、広い空もとぎれとぎれでしか見えず、豊かで、安全な遊びは既にありませんでした。

そんな中、『最悪の環境から最高の環境につれだそう!』を合言葉に、公共機関や園バスを使い京都市内中の自然を庭に転々とでかける毎日が始まりました。

 

 

更に、もっと自由で、豊かな遊び場や暮らしを保障したい!と、日々たくましく成長するこども達の育ちから、当時の職員や保護者が立ち上がり 『子どもらに緑と土と太陽を!自然豊かな園庭を!』と、多くの方々の支援を受け西京区西山高原の頂上に園庭を購入する事ができました。

 

現在、認可になって12年目の今も、子ども達は 『お山の保育園』 と呼び、畑を耕し、グミをほうばり、虫を追いかけ、木登りを楽しみ・・四季折々の自然と共に、仲間と暮らしを営んでいます。

 

そんな『お山の保育園』で昨年、お米づくりに挑戦しました。

裏山から何度も土や薪を運び、焼いてはこしての繰り返し。また、米一粒から苗を育て、田植えを経験し、暑い夏には、川遊びに出かけては水を運び、雨がふれば雨水を汲み、また、一から創った田んぼには、トノサマガエルのとのちゃんも住んでくれました。台風にも負けずたくましく育った稲、いよいよ収穫を向かえる間近、お山につくと大変や〜と大きな声。そこには、イノシシやおさるさんの足跡が無数に広がり、お腹一杯に食べつくした様子がはっきりと伝わる様子。

しかし、お腹すいてはったのかな?小さい足跡を見つけて、お母さんが子どもにあげはったんやで!と、自然を大きく・やわらかく・まるごと受け止める子ども達でした。

 

そんな昨年の経験があるからこそ、今年、子ども達と知恵を出し合い工夫できるぞ〜!今年こそは収穫だ!と、お米づくりをしています。楽しみ〜。

 

浴槽いっぱいにつくった土を、田んぼに土入れ

お水をいれると、入ってみたくなるよね〜!気持ちいいー!