『どろだんご つくろう』に参加して

つくる会 子育て支援

 

 先日、イベント部主催のどろあそび『どろだんご つくろう』に初めて参加しました。

 私は今まで(記憶にある限り)、どろだんごを作ったことがなく、「そんなツルツルのボールみたいなのが、ほんまに泥から作れんの~?」と半信半疑でした。早速、先生から大まかな作り方を聞き、子どもも大人も裸足になって、園庭でどろだんご作り開始です。

 

 「久しぶりに土の上を裸足で歩いている。気持ちいいなぁ」なんて思いながら、土に水をかけて作った泥を丸めて握っていきます。ところが握れども握れども、ツルツルにならず、どうしてもヒビが入ってしまう!少し水分を足しては握ったり、サラサラの砂をかけては握ったり・・・を繰り返していると、「もうあきらめて、一から作ったほうがいいで!できひんやつは、できひんねん!」と、ある年長さんがほかのお母ちゃんにアドバイスしている声が聞こえ・・・。はい、あきらめました、私も。

 

 上手に作っている子のどろだんごを観察しつつ、どうも小さく作った方がいいみたいだと気づきました。さっき作ったのは、自分の手に余る大きさやったしなぁ、やはり何事も欲張らないことが大切やなぁ・・・と、どろだんご作りに人生の教訓を観じつつ、今度は小さめでチャレンジ再開。ほ~、なるほど。小さい方が作りやすい。やはり上達の早道は経験者から技を盗むことだわ、なんて思いながらツルツルのどろだんごを作ることができました。

 

 どろだんご作りに来たはずなのに、べちゃべちゃのどろを「ハンバーグ!」と言って楽しんでいる娘をしり目に、私は童心に帰ってどろだんご作りに没頭したひと時でした。頭をからっぽにして、今この目の前にある「どろだんご」にひたすら向かい合う。子どもたちはこんな風に、瞬間瞬間に気持ちを集中させ、全力を発揮しながら、毎日、健やかに成長していっているのかな。子どもにとっては「今、ここ」が全てで、だからこそ惜しみなく溢れ出す、眩いばかりの生命力にいつも圧倒されてしまいます。「泥で服が汚れたら後で洗濯すんの大変やし・・・」などとついつい考えてしまうのは、無粋な大人の発想だなと我が身を少々反省しました。

 

 とにかく、どろだんごと向き合う時間はあっという間に過ぎ去り、それなりにツルツルのどろだんごを作ることができて嬉しかったです。また、皆がどろだんごを一生懸命作っている中で、楽しそうにハンバーグ作りに取り組む娘のマイペースな遊びっぷり、および、それを温かく見守るみつばち保育園の大人たちの包容力に、今更ながら感心した一日でもありました。

 

【かえで組 Sちゃんのお母さんより】