うららか通信 第2号

子育て支援

 

●かえで組、Sちゃんのお母さんからいただいた、保育参加の感想です●

 

先日、3歳の娘のクラスで、保育参加をさせていただきました。

9時頃、先生がピアノを弾き始めると、徐々に子どもたちが広いホールに集まってきます。主に年長さんたちが前に出て歌を歌い、それを見ながら小さな子たちが一緒に歌っているのですが、一生懸命大きいお兄ちゃん・お姉ちゃんのまねっこをしようとするよちよち歩きの子たちの可愛らしいこと!また、この日はお誕生日の子がいて、その子は前に出ると「4歳になりました!」と元気に発表。そして皆からお誕生日の歌を歌ってもらい、「おめでと~」とお祝いされていました。

みんなで集まる歌の時間が終わると、自然に各クラスの過ごしへと移ります。この日、娘のいる「かえで組」は大きな園バスに乗って双ヶ丘へ行きました。保育参加すると、なぜか一部の子どもたちからモテモテになることがあります。バスの中で、「ここ一緒に座ろ~」と子どもたちからお誘いを受けるのですが、何せ子ども用の座席なので大人には狭い!丁重にお断りして、ちょっと広めの一人用シートに座りました。

現地付近にバスが到着すると、子どもたちは「われ先に!」と勢いよくバスを降りて、双ヶ丘の中へと向かいます。道中では、少しゆっくり歩く子の手を優しく握って一緒に行く子がいたり、どんどん進んで行ってしまう子がいたり、本当に子どもたちは個性豊かで、あるがままに、のびのびと過ごしていました。「え、こんな道を行くんですか?」というような険しい道もなんのその。子どもたちは時に道草を食いながら(・・・まさに字のごとく)、どんどん上へと進んでいきます。途中、誕生日の子には「はい、これあげる~」と葉っぱや木の実などの素敵なプレゼントを拾って渡しながら、子どもたちは頂上まで一気に登って行きました。

双ヶ丘では、道行くおじさん、おばさんに「こんにちは~」と挨拶したり、頂上付近で出会ったどこかの保育園児たちとおしゃべりしたり、子どもたちはごく普通にいろいろな人たちと交流していました。園外での過ごしが多いみつばち保育園ならではの場面だなと思いました。

12時頃、保育園に帰ってきたら、すぐに給食の時間です。調理の先生たちが心を込めて作ってくださるおいしい給食。私にとっては、この手作り給食をいただけることが保育参加の密かな楽しみです。毎日こんなにおいしい給食を食べられるみつばちっこは、本当に幸せだなぁとしみじみ思います。

みんなでわいわい楽しく給食を食べたら、次は昼寝の時間です。早く食べ終わった子から自分の布団を敷いていき、健やかな休息に入ります。遊んで、食べて、寝る。子どもの過ごしの王道ですね。大人の私にも「一緒に寝てもらっていいですよ~」と先生は勧めてくださるのですが、今回は遠慮して、担任の先生たちと子どもの日々の様子などについてお話をして過ごしました。

15時頃でしょうか、お昼寝から目覚めた子どもたちが順に起きてきます。次はこれまたおいしいおやつの時間。給食のときと同じように、自分で椅子を運んできてセッティングします。調理の先生から受け取ったおやつをヨイショヨイショと皆のところまで運んできて、お皿に一つずつ分けて、小さい子たちに配ってあげるという一連の作業を、ほぼ全部、子どもたちが担っていました。こんな毎日の積み重ねが、確実に生活の力となって育まれていくのだろうな・・・と感心しました。

保育参加は、わが子の姿はもちろん、共に育ちあう子どもや大人たちの姿を直に見ることができ、また、子どもと同じ体験を共有することができる、とてもありがたい機会だと思います。毎日、個性豊かでパワー弾ける子どもたちを相手に、根気強く対応してくださる先生方には感謝の思いでいっぱいです。また時間を作って、保育参加させていただきたいです。