2020年9月

年長さんの営み。。。パートⅠ

みつばちっこ

今年の年長さん。それぞれで考える力ややってみたい気持ちがいっぱいあるものの、それ以上に「こうあらねば」という考えや見通しが先走ってしまいがちで、自分のまっすぐな気持ちをしなやかに素直に表出することや、まわりの気持ちを受けとめる事に自分自身がざわつき、しんどさを感じる姿が見られます。

「そのままのあなたたちが素敵なんだよ」「自分の気持ちをみんなにまっすぐありのまま伝えることで、みんながそこに応えてくれるんだよ」「そんな仲間の気持ちひとつひとつにまっすぐ向き合う事はとても大切なことなんだよ」揺らがない安心と自己肯定感、そのままの自分や仲間を知ることにひとつひとつ重ね向き合う時間・・・そんな経験を何よりも大切にしての保育の営みです。

 

 

保護者の方とも、懇談会や随時行っている個人懇談などで、一緒にそのことを向き合い考えあいながらの日々。

年齢以上の強い要求や言葉がけ、「年長だから」「もう5歳・6歳なのに」と手放さないでね。そして、今を生きる暮らしの実体験が心にまっすぐ染み入るように、テレビやバーチャル体験で受け流さないでね。そして、こどもが評価を意識してしまう習い事は今は必要ないよね。などなど、今一度、こどもたちが安心して自分らしく自身を持って成長できる基盤の軌道修正が必要と、共に歩んでいる真っ最中です。

 

 

 

そんな、もみのきさん。運動会やってみたいな~。の思いはいっぱいあるものの、ドキドキもいっぱい。

 

まずは、桑の木の下やキウイ棚でゆったり思い思いに遊びながら、こころも身体も自由に開放できるような暮らしを毎日長い期間たっぷりすごし、そこを拠点・支えと安心にしながら、それぞれの気持ちのペースで運動会へとむかいつつのこの頃です。

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桑の木でひと遊びしながら、お友達の様子もみて・・何日もかけながら「ちょっと挑戦してみようかな?」と、何気なく出してある鉄棒や跳び箱に、少しづつやってくる。そして、いきつもどりつ・・・。

 

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そんな中・・・

この日、2.3人が、思い思いのときで自然にかかわりあいながら、とうとうこんな姿が少しづつ生まれてきましたよ!

 

新型コロナ感染対策のため、残念ながら保育参加していただけないので、様子を少し動画アップします。


 

ーお願いー

みつばちの子ども達とは決して一緒に見ないでくださいね。あくまで、大人に伝えるため・・です。

 

こどもは、その瞬間瞬間をまっすぐ生きているので、「あのとき、こうやったな~!」と振り返るのも、決して映像ではなく、しっかり自分自身の実体験や感情、五感に焼き付けられた記憶で、それぞれの育ちの身の丈にあった振り返りをしていくものです。又、それがとっても大切で大きな意味をもちます。

 


 

 

 

逆上がり、回れていても「どうせ、うまいことできひんもん」といっていたGくん。

この日は、お友達の前で「ちょっとだけ見せてやろか?手、こうすんねん」と!ちょっと照れながらもうれしそう!

 

 

 

この日の朝、跳び箱4段を飛んだHちゃん!嬉しくって嬉しくって、思いあふれる!そんな自信と嬉しさが、まわりの仲間の雰囲気も高め、跳び箱に子ども自身から集まってきて、この日初めて自然と2人.3人と列ができては繰り返す姿が生まれましたよ!

 

逆上がりがんばり中のMちゃんにも「足、上にあげたらばっちりやで」「そうそう!ばっちりや!」と声をかけるHちゃん!お友達への寄り添いにつながる!

 

 

 

朝、2段の跳び箱を見て安心して寄ってきたYちゃん。「Yちゃん、なかなか素敵やで~!いいぞ~!」

そんな担任たちの声かけの中で、繰り返し跳んでは納得して、自分のペースで選んで「3段」そして「4段」へ!

うれしくって、何度も何度も跳んでいましたよ!

傍らでは、本当にまっすぐコツコツと、ずっと自らの気持ちで鉄棒に向かっては逆上がりに粘り強く挑戦のMちゃんの素敵な姿!

 

 

 

Hちゃん、朝一番にKくんにも手のつきかたを教えてくれていました。そして「なあなあ、丸チャン!K見て!!手バンッってできはったで~!」Kくんも、うれしそう!

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そんな仲間の様子を、築山にいったりきたりしながら・・・・そして・・・遠巻きに「どうしよかな?・・・・・・・・」と、じーっと見つめるHaくん。自分とのドキドキ不安と、仲間を見て跳んでみたい思いと、やってみよう!という挑戦を、自分の内なる心でしっかりと経て・・・・そして、自らでえいっ!!

とても大切な営みですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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