はじめての「経験」「出会い」の営みを紡ぐ・・・2
2021年10月24日
先日のブログで紹介したHくんの営み。
夏ごろから少しさかのぼって・・
7月中旬。体調と折り合いをつけながら、基本的には室内での過ごしでしたが、体調と気候が大丈夫な日は、少しお散歩に行ける体力と歩行力もついてきました。
7月中旬ごろの様子。
少しずつでも、歩くこと・自らの身体を五感全てで脳へ、心へと取り込んでいく日々の重なりが大きな発達に!
合わせて、Hくん自身が「行きたいよ!」という時の、気持ちに待ったなしに答えながら・・・。なので、時に、こんな風に経管栄養中の散歩も。看護師とかちゃんも、細心の注意をはらいながら、Hくんの意思に応える、この保育をいろいろ考えながら最大限に実践してくれています。
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みんなと一緒に初めて過ごした「おやまの保育園」は、なんと、「運動会」当日でした。
「おはよ〜!まるちゃん。Hちゃん、きたよ〜!うんどうかいしま〜す!」と、朝霧の中からやってきた3人!
暑い夏を体調管理しながら、本園で過ごしている中、山に行けなくても、いろんなクラスのみつばちっこたちが本園にいるときに運動会の取り組みや遊びをしているのを、常に目に触れられる環境やタイミング、保育の流れを意図して重ねてきました。そんな毎日の中で「やってみたい!」こがいっぱい生まれ、いつもHくん自らがその場に行っては参加!いろんなクラスの運動会にも関わってきました。
あわせてHくん自身の発達も合わせながらの個々も・・こんな斜面も踏ん張って自分でトコトコと歩いたり、登ったりが大好きになりました。
さて、当日どうしようか?決して焦って無理はしない。は基本において、当日の天気と体調をみて、その時のHくんの経過や状況で運動会の参加はその時判断しよう。としました。
「いつもの暮らしの時と一緒ね。」と確認しながら。。(Hくんが体調管理等、過ごすための対応はできる状態を整えておいた上で)
当日、幸い天候はHくんに撮ってはベストコンデション。体調も万全。
運動会が始まってしばらくした頃、お母さん・お父さんに「イッテラッシャーイ!」と、いつも通りのバイバイをして、初西山散策をしながら、運動会が始まっている園庭へやってきました。
岡ちゃんもとかちゃんもうれしそう!
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本園でいつも、まずは目にして自然にみんなの輪の中に入っていくのと同じように、運動会いいとこどりで、ふんわり。初めての運動会をみんなと一緒に経験しました!大きな大きな経験です!
写真は取れなかったのですが、二歳児さんのタイヤ引きの時も、自分からどんどん園庭へ!
たっぷり、どんぐりさんと一緒に参加!お母さん、お父さんも一緒にで、本当に素敵な姿でしたよ。
そして、これは運動会終えてからの10月初旬〜中旬の様子。
小学校周りのお散歩もどんどん活動が増えてきて、行ってみたいところもどんどん!
中に入っていくHくん。
桂徳小学校さん、いつも「遊びにどうぞ」と、迎えてくださいます。本当にありがたいです。
地域の皆さんに支えて見守ってもらい、育つみつばちっこです。しいのみさんも、大好きな場所です。
この日、散歩から帰ってきた、Hくん、とかちゃん、岡ちゃん。
「Hちゃん中までどんどん入っていくねん〜!靴も自分で脱いで廊下に入ってしもうて〜!教室の前まで〜!」と、大笑いで報告でしたよ。
「タダイマ〜」満足げに学校探検?から帰ってきて、靴もしっかり靴箱へ。「学校でもしてきたもんな〜」と、笑いながら岡ちゃん。
学校が、大好きな場所になりましたよ。また、別の日も!
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うさぎ小屋もみーつけた
見て模倣して経験し認識する力、体幹・歩く力、持続する筋力、自在に使える身体(脳神経)等、ひとつひとつ、小さな日々の営みは、大きな重なりと発達を確かに生み出していきます。
特に乳幼児期の子どもの「育つ・発達」していく力・可塑性は本当に大きい。
専門性を持ちながら、脳神経にしっかり働きかけていく日々の保育を担任・看護師を中心に医療的ケアの部分も含めて、どう実践していくか。保護者の方の深い願いと、この保育へのご理解をいただいて、一緒に歩む毎日。
Hくんの姿から深く学ぶことがいっぱいです。
この日は、学校の向かい側まで行って、公園まで!風がピュ〜と吹いて、それが楽し〜い!
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交互に足をしっかりあげて、曲げて、踏ん張って・・感覚も推し測りながら一段づつ登る・登る・・
ホールで、いつも、戸板遊びや段差遊びをしながら、そんな発達の基盤を培ってきました。
そして・・・
初めて、じぶんの足で全部登り切った滑り台!!
すごいな〜!うれしいね〜!ここから見える景色と風!