2022年3月

明日は「はばたき会!!」

みつばちっこ

 

はばたき会に向かって、縦跳び箱に挑戦もみのきさん。

昼寝どきのホールは、最近毎日こんな感じ!たくさんのおとなたちに見守られ&おとなたちも、楽しそうに挑戦するもみの木さんの姿に「私たちだって〜!!」と 思わず、列に並んで!

 

OB卒園児実習生のYちゃんも!そうよね〜。保育園のとき、こうして飛んでたもんね〜。
Tちゃんも思わず「たのし-いっ!」

 

そんなおとなの雰囲気にまた楽しくって、思わず挑戦したくなるもみのきさんですよ!

 

 

そんな中の昨日の様子です。いよいよあさって、はばたき会!と、子どもたち自身も午前中のリズムも凛とした空気漂う中。
そして・・リズムが終わってからの跳び箱。ただ楽しいだけでなく、それぞれが自分と向き合いだしました。

(本当にその瞬間だったので、画像が取れてないのですが・・)
「はばたきの時、跳びたい!」心にぐっと本気の思いと強さ、そして自分との葛藤も含めて、それを全て合わせて自分の胸にしっかり秘め、ただただ無言で真剣な表情で挑戦しだしたRちゃん。もう、全身全霊で120%いっぱいの精神力で、その1回・1回に真剣に向かっているのがこちらにも伝わってきました。。。。

そして・・・・・・・・跳べたっ!!!その瞬間、思わず、ダーッとこちらの胸に走って駆け寄り、心震わせてただただ号泣でしがみつく。。もうそれは、本当にRちゃんが全ての自分を出し切るために、自分のドキドキも不安もエイッと断ち切って向き合い、やり切ったその何者でもない尊い涙でした。

「嬉しいな〜!ほんまにドキドキしたやろな〜。でも、エイって思いっきり諦めんと挑戦したんやな〜。すごいな〜。R、素晴らしいで!ほんまによう頑張った!」
胸でしがみついて、本物の涙を流すRちゃんに伝えながら抱きしめていると、胸で「うん!うん!」と、一生懸命頷きながら、涙を拭うR。

「本気で頑張った時・本気ぜーんぶ出してほんまに嬉しい時って、こんな素敵な涙がでるんやな〜」と話しながら、、その姿を一緒に見つめる仲間。
そして、精魂使って座り込み一息するRちゃんの傍で・・・

ただ、楽しくって〜とか、やってみよう〜のとび箱が・・・それぞれが自分自身をしっかりと本気で見つめ、「こんなふうにしたい!やり遂げたい!」と、明確に描いての挑戦に変化してきました。瞬間でぐっと深まり変化成長発達していく、就学前の年長児。まさに「秒読み保育」といわれる言葉どおリ、大きな樹の幹の根っこのようにぐんぐん吸収して深まっていく瞬間。

あと一息の本気、精一杯の自分に向き合う、あと一息の何人かが、Rちゃんの姿をみて表情がクッと変わった。そして・・・「跳べたっ!」

Kちゃんも!

Kが!!跳んだ!
Rちゃんに続いて、仲間が思わず自分のことのように「やった〜!!」思わず駆け寄り大喜び!


「もう2つ寝たらはばたきやな〜」と話していた、この日の朝のリズムの時から、いつになく不安な表情をしていたAちゃん。リズムは大好きなのでどうかな?と「どうした?大丈夫?」と、そっと声をかけてみると・・「・・・はばたき会の時、跳び箱跳べへんかも・・・。まだ、A、跳べてへんし・・・」先の未来への不安が胸に寄せる。

「Aちゃん、リズムの側転とかエイってして大好きやろ。とっても素敵やで!大丈夫!今はリズム思いっきりしたらいいよ! 跳び箱もだんだんでええで!今日もまだたっぷり一日あるし、いっぱい挑戦できるしな。跳び箱の時、側転みたいに勇気だしていったら大丈夫。だんだんでいいよ!絶対、大丈夫!]と、話しました。
見えない不安と闘うのでなく、今を存分に生き、そして、目の前のことには本気で立ち向かう。まさに年長保育は生き方を手渡す営みです。

そんなAちゃん!
Rちゃんが全身全霊で飛んだあと、思わず、自分を吹っ切れたかのように、ダッと走って跳び箱に向かい・・飛んだ!!!Aちゃんも、もう思わずバンザイ飛んで跳ねてしながらも涙が!本気うれし涙!

このあと「跳び箱、もう楽しいっ!Aな、本気でエイってしたら、ほんまに跳べたねん!」と、もう揚々とした自信と喜びの表情。

 

 

 

Nちゃんは、踏み板を離して、さらに自分への挑戦へ!5段を飛びたいSくん・Eくんも、精一杯の勇気を出して、本当にすてき。

 

 

 

 

 

 


一方で、ちょっと跳び箱は・・・と逃げ腰だったHちゃん。跳べる力は確かにあるのに、なんとなく跳び箱に向かうだけで、他のお友達のように、自らを修正したり考えたりの向き合いがでなく、フワッとで跳べないままでの毎日でした。

Rちゃんや他の仲間が、自分としっかり向き合い、描いて、修正しながら、培っていく姿が目の前で。
そんな中、今日も同じ姿勢のHちゃんに、強く要求しました。
「H、跳び箱何回も飛んでるけど、考えて跳んでるか?手とか足とか、こうしたらいいかな?とか。RとかKのみてたか?だんだんで、しっかりと見てどうしたらいいかな?って考えてはるんやで。Hのは、考えてへんし、本気だしてへん。それでは、何回やっても跳べへん。」

そして・・・そんな話をしたあと・・Hちゃん一人で俯いてる中、また仲間が次々本気で挑戦して軌道修正して「跳べた!」と、傍で大喜び。仲間もHちゃんの様子は知っているので、そこも含め、さらりと見守っています。
で・・・Hちゃん。再び並んで・・・一発で跳んだ!
本来なら「やった-」ですが、そうではない。跳び終えたHちゃんに伝えました。
「跳べたやろ。しっかり考えて本気出したら一回で跳べたやろ。何故、それを今までしなかった?
自分でできること、今これっていうことは、しっかり自分でするしかないねん。いいわーと思って、やらへんかったり、本気でしないのはあかん!跳び箱だけと違って、どれもみんな同じやで。H、本気したら跳べたやん!すごいやん!」
卒園期で本当に変化してきたHちゃんにだからこそ、あと一息の心根を!と。
このことを、きっと夏や秋ならプイとなって受け止めにくかったでしょう。しかし、この時、しっかり頷いたHちゃん。そして、引きずることなくこのあと、逆にすっきりと跳び箱に向かい、その喜びも「Hな、もう跳び箱何回も跳べる!」と、うれしそうに昼に伝えにきてくれた姿。

 

 

 

4段を飛んでいたMちゃんにも、もう大丈夫と「M、もう5段いけるよ!行っちゃえ」
その声かけに全くたじろぐことなく、横5段にスッキリ挑戦!そして!!跳んだ!

 

 

だんだんの思い出しも重ねて、確かに手応えにしていくKちゃん。そして、Aちゃんはなんと、気がついたら5段の失敗もヘッチャラなんのそのの気持ち揚々で挑戦仕出している!

そして!全身全霊で4段を飛び切ったRちゃんが・・・一息ついたその時・・・自分で5段へ!そして・・跳んだ!!!
このあと、また号泣!本当に全身全霊ってこういうことなんやね。そうして、本当の向き合いや乗り越えてきた何者でもない経験が、深い深い自信と「私は大丈夫!」と揺らがない生き方としなやかさと、そんな揺れる心にも寄り添える優しさに繋がっていくのですね。

 

 

全部は書ききれないのですが、19人一人一人が、それぞれの卒園期を存分に過ごしていますよ。

そして、明日はいよいよ「はばたき会」

 

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コロナ禍の中で、さまざまな規制もありながらですが、まずは開催を迎えられることに安堵と感謝を感じながら、明日の朝を、楽しみに!

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