「スーホの白い馬」
2023年3月10日
はばたき会が終わり、卒園期を控える年長さんに「スーホの白い馬」を手渡しました。
モンゴルの暮らしや営み。そこで共に暮らす人や生き物たちのありよう。
さまざまな国や時代・背景のお話には、一つ一つ、その文化や歴史が織り重なっています。
そして、その重なりは、人が紡いできた歴史・生き様でもあります。
そんな一つ一つを、この卒園期の子どもたちに手渡す。
モンゴルの暮らしや、そこで暮らす子どもの毎日の深さなども、お話に重ねながらの読み聞かせです。
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真っ直ぐな瞳で見入る。聞き入る。
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お話の途中に、モンゴルの子どもは働き手で、毎日のお仕事で水を遠い遠いところから運ぶお仕事をしていたり、モンゴルでは羊や馬とゲルを共に何日もかけて移住しながら暮らしていること。
白い馬はスーホのところに戻るために、町から何日も何日もかかるような遠い遠いところを必死で駆け抜けて来たこと。
そして・・お話の最後には・・スーホの悲しみ。白い馬の耐え難い傷みを感じた年長の子ども他たちに・・
でも、人は悲しさや辛さ、別れに出会い、生きながら・・ただ悲しむだけではない、その心には必ず、何か心の支えや光があって、それを糧に人は次に向かっていつまでも、その思いを大切に共にしながら歩み続けていける力・光があること を伝えました。
あなたたちにもこれから、いろんな出来事があるかもしれない。でもスーホが白い馬の夢を言葉で聞いて、馬頭琴を作って・・馬頭琴を弾くたびにスーホと白い馬の心が一緒にあるように・・・
わらしべ王子(沖縄)もそう。森は生きているもそう。そんな時に唇に歌を。昔の人たちは、そうして仲間と一緒にたくさんのことを乗り越え、そして、今があるんだよ。
人は、そういう時こそ勇気と知恵を持って、生きていける力があるんだよ。
絵本を閉じてからの最後のお話を・・・本当に、凛と心根で聞き入ってくれた、19人でした。
そして・・・
描く(えがく) 歌う 子どもたち。
♪響け 草原の歌♪の歌声が、響く、毎日です。
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