2回目の年長合宿!2日目!
2024年1月12日
2日目の朝の様子。
早朝、荷物身支度の整理をして・・さあ、そろそろ早めの朝ごはんかな?と思ったら・・・
それぞれのほっこり自由な「子ども時間」がはじまりだしました。
早速お針箱をだしてきて昨日の続樹の縫物をしたり、あやとりやマフラーあみを楽しんだり。
朝いちばんからの給食室のお仕事を見入ったり・・。「わ~。あんないっぱいお醤油いれるんやー。味付けするんやな~」
「あんな大きい瓶のお醤油は家にないけどな、おんなじ形の瓶のお酒はあるで~。」なんて、楽しいおしゃべりも。
自然と朝ごはんの支度がみんなではじまりました。仲間と阿吽で手分けしたり、一緒にかんがえたり。
1回目の11月年長合宿の時は、3日間生活丸ごとの時間を暮らし創り出す事に課題がありましたが、今回の合宿の(昨日も含め)こどもたちが自ら実現したいことを仲間と創り出す生活の流れは本当に素敵で豊かになりましたよ。
大人は本当に必要なく、年長さんが仲間と創り出す生活・暮らしに答えるのみ、そんな姿です。
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みんな元気にそろって、うれしいな!いただきま~す。
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さて・・今日どうしよか?と、担任と相談する間もなく、朝ごはん終わった4人が、またお針箱だしてきて・・・。早朝から朝ごはんをはさんで、引き続きこの姿。
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そして、ひとり。又一人と、自然とまたまた、たすき縫いの続きがはじまりました。年長さんがが生み出した何とも凛とした空気感に、順に出勤した先生たちが思わず息をのんで、そ~っと声を出さず静かに見つめるほど。
そんな中にも本人たちはごく自然にやわらかさがあるのがまた素敵な、今年の年長さんの姿でしたよ。
長ーいたすきを1本縫いあげるのは、本当に根気・集中力・持続力が必要です。例年、何日もかけながら3本を縫い上げるのですが・・。
もう、もみのきさんの思いはまっすぐ!「Nなっ、3本エイって縫うねん!」と、力強い笑顔で答えるNくん。
他の子どもたちも、決して焦って縫いたいとかの気負った感じではなく「今の1本最後までするわ」など、それぞれが、自分の頃合いをしっかり持ちながらです。
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たすきを縫う合間に「針山縫い縫いするわ」と、Yくん。NZ君も、その合間に針山を作っていましたよ。
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担任まこちゃんは・・こどもたちの願いを実現すべく、コツコツずっと・・こどもたちが縫い上げたたすきを順にアイロンがけ。
それぞれが、自らとまっすぐの時間。それは・・「もみのきみんなで荒馬したい!」という共の思いの重なりやね。
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「ここまでできた~!!」いいころ合いのほっこりコマ回しのお友だちと・・。
そんな中、あと一息の粘り強さや体裁・気持ちの課題が見えてきた2.3人も・・。この2日間どっぷりの中で、仲間の姿を共にしながら、自分で見通し、考え、決める。そのことすべてには良い悪いや正解はないのです。正解がないからこそ、難しいことも・・。自分で生み出す・決めることが何にも代えられない大きな糧に。。。大切な経験です。
普段はおしゃべりやんちゃ元気いっぱいのDくん。「荒馬つくるで」の時本当にうれしくって「やった~!!」とおおはしゃぎよろこび。そしてそのあと・・昨日から、まるで固く心に決めたように黙々と縫い続けていたDくん。
とうとう、2本目も縫えた!
早朝の給食室から、ずっとその姿を見守ってくれていた給食先生たちも「ほんまにすごいな~!」と。うれしいな~!
「おめでとう~!すばらしい~!」
縫ったたすきを裏返し。昨日から思いいっぱいで一緒に縫っているNZくんがジブンのことのように喜んで一緒に!
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さあ!ひといき。おひるごはんしよ~。
D くんがどんどん見通しをもって集中し「3本目も縫うて、今日、身体も縫うっ!」と宣言!
本当に予想外の子どもたちの姿です。で、じゃ、と胴体の竹の準備を担任蒲生ちゃんがしだすと・・・
「やった~!竹もってきはったで~!あんなするんや~!」と、またまたおおよろこび。
昼ごはんぱくっと食べ終えるなり、3本目にはいったDくん。そして「Nbも、今日身体縫いたい!」とNbくん。
その様子を仲間が真剣に見入る!そして・・・。
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集団の思いがどんどん膨らんでいくよ。さらに3本見事に丁寧に縫い上げ、胴体に入り出す仲間たちが!
まさに就学前の「秒読み保育」と言われるこの時期。
4歳児まで存分に自由に遊び、群れ、暮らし、いっぱい溜め込んできた子どもたちは、年長期になるとさまざまな年長課題をへて、特に就学前の時期はスポンジでどんどん吸収するように、120%の力を自ら仲間とともに生み出す。と、斎藤公子先生(さくらさくらんぼ保育・リズム創設者)がいつも語っておられました。
まさに、その瞬間がいっぱいの2日間。子どもたちが生み出す計り知れない姿に惚れ惚れするとともに、尊ささえ感じるひとときでした。
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そして・・さあ!いよいよ!
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やった〜!とうとう2日間かけて荒馬を作り上げたDくん!「D、めっちゃうれしいっ!ほんまにうれしいっ!」と、駆け出す!
その姿に、また仲間が励まされ、ひとり又ひとりと次々!
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本気の願いと気持ちをもってやり遂げた、半端でない達成感と自信・喜びは、どの仲間とも思い共にやね!
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そして、夕方5時にみつばちっこみんながホールに帰って来ました。
年長さん「荒馬弾いて〜!!離れから出るで〜!」と。なんの練習も打ち合わせも声掛けもないんですよ。ただ、一つになったその気持ちがこの姿に!
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そんな様子を憧れの瞳で見つめる、ポプラさんたち。
かえでさん(3歳児)乗せてもらっていましたよ。嬉しそう〜。
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2回目の年長合宿。まさに子どもたち自身が全て創り上げた合宿でした。ここから、また、深く豊かな毎日が折り重なっていきます。楽しみ!
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そして、まだまだしっかりと、自分たちのペースで続く!にぎやかいホールの中だけど、みんなで踊り終わったあと、またまた、普通にゆっくりと縫い物の続きを始めるよ。
合宿中、針山もあいだで仕上げながらのNZくん。揺らがない安心感と自信を自分にしっかりもって、この合宿中ずっと楽しそうに途切れず縫い物をするまっすぐな姿。大切で強く太い姿。
そんな姿は、みつばちっこの小さな瞳にしっかりと伝わっていくのですね。
昨日、今日午前中と、たすき1本目なかなかしんどくって助けて欲しかったRちゃんでしたが、2本目からはエイッと気持ちを決め、くくったかのように、昼からの姿が変化してきました!
そして「帰るまでに!」と、言葉はもうない!心に決めたのがわかる姿で、夕方の最後まで縫い続け、とうとう胴体まで仕上げました!
本当の自分とまっすぐ!の心地よい瞬間。全ての子の一人一人の物語、いっぱいありすぎて全て紹介しきれないのが残念。全ての子、その一針一針に思いいっぱいです。
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