2020年10月22日
20周年にーまるにーまる つくる会 みつばちっこ
前回アップした「みつばち保育園をつくる会」5周年のスライドは、ご覧になっていただけたでしょうか?
さて、今回は「10周年」のスライドです。
このふたつをご覧になっていただくと・・・
「なんで、みつばちいったら、お茶やポン酢やお米やお野菜、売ってるのやろ?」
「なんで、手作りマスクとか手作りズボンとかTシャツとか売ります~って、張ってあるんやろ?」
「なんで、保護者会のクラスでいろんな物販知恵をだしあいながらしてるんやろ?」
「なんで、先生たちはうどんすきやカレンダーを売っているんやろ?」
「バザーって、なんでしてるんやろ?」
「この園舎はどうやって設計されたのやろ?」
「西山って、なんであるんやろ?いつからあったんやろ?」
「そもそも、西京区になんでこの保育園はできたんやろ?」
「保護者会とつくる会って、なにが違うんやろ?」
なぜ?なぜ?が、すこし分かっていただけたかも?
そして、何よりも、子どもへの願いをもったたくさんの大人たちの営みがあって・・・ですね。
社会をとりまく環境や背景、大人も含め人そのもののコミニュケーション能力、言語能力、生活力、柔軟力、などなど、この20年間さまざまの恐ろしいほどの目まぐるしい変化の中、、さらに営みへの歩みは大変な時代になってきたことを痛感します。
しかし、だからこそ「人は人の輪の中で育ち合う」ことにこだわりをもちつづけ、どの大人も、どの子も我が子と、日々人間らしくめいいっぱい関わり合いながらの営みを大切にしていきたい。。。
20年前、これから未来を創るたくさんの子どもたちにとって豊かな砦を!親や地域にとっても安心できる豊かな地域福祉の郷を!と本気で願い動いた、多くの大人たちの心根の基での「保育園づくり」があっての「今」があるということ。そして、何よりも、これからも繋いでいくことの意味を、共に感じあい、皆で語り合いたいと思っています。
2020年10月21日
20周年にーまるにーまる つくる会 みつばちっこ
今年度は、西京区での認可保育園開園から20周年をむかえる「にーまるにーまる20周年year!」
昨年から、四者会議を中心に20周年委員会をたちあげ、「劇団仲間」の森は生きている公演や西山園舎再生計画など、いよいよ本格始動!という頃に新型コロナ感染ですべての計画が中止・白紙になりました。
20周年どころか、送迎時にわらわら集まることも物販もできず、バザーすら出来ず、会議で集まることすらままならない状況に、それぞれがもんもんとしながらも、、、できることを・・・と。
そんな中、やっと、少人数なら集まれるかな?と、久しぶりの四者会議を再開しました。
各部所(園・保護者会・つくる会・法人)の代表数名からでしたが、やっぱり直接集う&話すといろいろアイデアも話題も思いも出る!出る!
そんなこんなで「そうよね!やっぱり、20周年!大きなイベントは出来ないけど、みんなの思いは繋いでいきたいよね!
そして・・・
いつもなら、皆であつまりながら「語る会」などをして、つくる会や保育園の歩みも皆で共有して、そこから「今のこどもたち、社会に!!」と、繋げるのですが、、在園児(特に今年度新入園のみなさん)や地域の皆様にも、その機会を取れずにいるな~、と・・・。
なら!!!今回は、このブログを通して「みつばち保育園をつくる会のあゆみ」を、皆様に見ていただき、20周年を振り返りながら、その後、小グループで「”みつばち”を語る会」を開催しよう!ということになりました!!!
20年前は、今のような「規制緩和OKで、質はともかく、とりあえず保育園やこども園、小規模保育事業、企業型保育園いっぱいつくって待機児童対策したらOK」の保育制度ではなく、まだ「保育の質」を死守しながらの時代でした。今のように、借地OK、園庭もなくてもOK、ビルの中でもOKで、まるで店舗ができるように保育の場所が立ち並ぶ時代ではなかった。。。
そんな中で「みつばち保育園をつくる会」が、こどもたちや大人たちが豊かに育ち営みあう場を大切にしたい思い一心で、皆で力をあわせ、たくさんの方々の思いの中で、市内で何十年ぶりかでの認可園となり20年前に開園したのです。
まずは「パートⅠ・みつばち保育園開園5周年」の時のスライドです。
みなさん、ぜひご覧ください!
・
2020年10月14日
みつばちっこ 給食室
この日、まるごとの鮭を朝からさばく、西山くん!カウンターに皆が順々にやってきたよ!
絵本をみながら、本物の鮭をさばくよ!
おなかの中は・・こんななってるんや~
骨もあって~・・・西山くんの包丁さばきを見入るみつばちっこたち!
だんだん、絵本と一緒になってきた~!
・
そして、お昼の給食の時間!かえでさん、立派な鮭の顔をまるごと!これも絵本とかさねながら「一緒や~」「歯あるで~」
そして、切り身もまたまた、絵本と「一緒や~!」
お皿は・・もちろん、みつばちっこおなじみの「お魚のお皿」おめめもうろこもしっぽもあるよ!
さあ!どうやってならべようかな~?
・お山のもみのきさんには・・・給食がとどいて、炊飯器をあけると・・・「ウワ~!!みんな~!すっごいで~!」と!
/
/
/
/
/
・
2020年10月13日
みつばちっこ
次の日、山へつくなりみんなは「竹馬する~!」運動会まつりにむけて、鉄棒や跳び箱挑戦もありながら、みんなそれぞれに過ごす。そんな中・・・
・
3人が!!竹馬つくってるよ!!すごいな~!
前日の1日を重ねて・・この日3人で!Aちゃん!本当によくがんばったね~!
今までなら、自分の思いに沿わなかったお友達にはプイとしがちだったAちゃんの大きな大きな成長!
苦労しながらも向き合って、寄り添いあって、分かり合える仲間とのかかわりを実感したAちゃん。まわりの様子にあせることもなく、たじろくこともなく、ただ3人でつくれることの喜びを実感して夢中!
・
・
・
そして、とうとうできあがったよ!!
その瞬間、3人で「できた~っ!!!」の弾んだ声が西山に響きました!本当にはずんでうれしくってのAちゃん!
どきどきしながらも、最後むきあったSくんも!
一緒に思わず笑顔で挑戦!!歩けても歩けなくっても、そんなことより、3人で出来上がったことがうれしくって!!
仲間との、そして自分との、さらなる歩み・営みををひとつひとつ続けるもみのきさんです。
2020年10月12日
みつばちっこ
みんなの竹馬の準備ができました!いよいよ作ってみよう~!「やった~!」あこがれいっぱいの子、ちょっとドキドキの子。それぞれの心もちではじまりましたよ。
「竹馬はな、3人で力を合わせてつくるねん」と、私・担任の岡ちゃん、がもちゃんと3人でつくる様子を見る。「ひとりでも手はなしたりどっかいっちゃったら・・・あらあら・・やっぱりこんな風にばらばらになっちゃった~」と、いう様子も見て・・・さあ!さっそくはじめるよ!
・
・
3人のチームで、あれこれ考えながら挑戦!やりたい気持ちいっぱいのAくん・Sくんのふたりを中心にしっかりと力を合わせ、Mくんにも「Mはここ持ってな」「Mの竹馬からつくるか?」と、よりそいながらもMくんのできることも一緒に考えながらの姿!
途中で集中が切れてどこかへいっちゃうMくんに、どうしたらきてくれるかな?と、優しく理由を聞く・・・「おなかすいてるんやって~。」「給食先たべて、んで、続きする?できる?M?」「うん!!(大きくうなづくM)」
3人納得で、パクパクと早めの給食を食べ、さっそく「しよ!」と、続き再開!!
竹馬やりたくってうれしいHちゃん、ちょっとドキドキのYくん,Eくん。ふんわり遊びながらも、まず最初、Hちゃんを中心に始まりだしましたよ!しかし・・・
「やりた~い!」夢中のHくん、Yちゃん、気持ちはあるYくん。最初は力をあわせ順調!ちょっとドキドキのYによりそって「Yのからつくろう!」と、はじめたのですが・・・Yくんのができあがると・・・Yがこなくなった。声を何度かけても、きてくれない・・・。2人もそんなYにまっすぐ向き合えず、仕方なくあきらめて残った2人でしようとしてしまうのですが・・・やっぱり、うまくつくれない。。長い長い時間・・・
そして・・・昼もすぎて・・・
・
他のそれぞれのチームも、最初のとっかかりから少し時間がたち出して・・・・バラ・・バラ・・3人で本当に思いを出し合い言葉で伝えあい、相手の思いもくみとり、自分自身も逃げずそらさず・・・心をひとつにするって・・・。
時に「**がきてくれはらへん~」と。
大人はただただ「つくるなら3人でやるしかないよ。諦めずになんとかするしかないよ!」と見守りながら、励ますのみ。「どんなに時間がかかっても大丈夫!今日でなくても大丈夫!明日も次もあるからな。」と・・。
実は、この竹馬を作る3人組は・・運動会を経て、日々の生活の中で関りが深いお友達だけでなく、18人18様の心模様があって、それぞれが、自分にもすべての仲間にも向き合う大きな経験の糧にしていきたいと、組み合わせたチームでした。
そんな中で、つくりたい子は、自分だけや気のあう子だけでさらりと楽なほうへよけて、本質から眼をそらして解決するのでなく本気で向き合って!!ドキドキで逃げちゃう子や気持ちをはぐらかしちゃう子は、仲間の心をまっすぐ逃げ出さずに受けとめて、自分のありようを考える!!
互いに大切な営みの時間。。。
Aちゃんは、どこかへいっちゃうSくんになかなか声がかけられない。思いはいっぱいあるのに、どう寄り添ったり向き合ったりぶつけたらいいのか・・・今までいよいよここから!がんばれ!
一緒のペアのHくんはAのそばにはいるものの本気度はまだ出ずふんわり砂遊び、それにも苦労しながら・・
自分だけではどうにもできないことを、初めて経験真っ最中!
Mちゃん、Kくんは2人でMくんに粘り強く本気で声をかけながら・・でも・・Mくんが向き合ってくれず
「おれらはしいひんもんな」と、遊びに逃げてドキドキチームの子の群れも・・。「それでいいの?ちゃんと話きいてよ!!!最後まで一緒にしようよ!」「最初は歩けなくってもいいんやで。大丈夫やで」と、心いっぱい本気で向き合うMちゃん、Kくん。その思いにすこしづつ受け止めだすMくんの姿も。
そして・・・Aちゃんも動き出した!
・
それぞれ、自分の思い、仲間の思いと・・長い長い時間の中で消化し整理し、向き合う・・・大切な大切な時間・・
・
・
ちょっとやりだしたものの、すぐ「もういや~!」とむこうの原っぱにいっちゃったYくん・Eくんの様子をうかがいながら・・・声をかけたりはげましたり寄り添ったり、一生懸命Hちゃんがしたものの・・・まだまだ・・・・
すると昼ご飯も終えて・・午後、ふっと意を決し思い立ったようにHちゃんのこの姿!
2人が遊んでいる場所に、たった一人で6本の竹と12個の足の木と、イスや材料もろもろを、もくもくと運びだしたのです・・。そして・・・
・
何も言葉に出さず、すっと遊んでいる横で作る準備をし、何やらはじめだした。一人ではつくれないが・・木を組み合わせてみたり、紐をだしたり・・・なにげなーく、そばで見えるように・・でも無理強いせず・・。
その深い後ろ姿に思わず私たち大人も見入ってしまいました!
人一倍気持ちも強い一方、相手に激しくぶつける事もあるHちゃん、だからこそ、先生や仲間にこんなしてもらいながら一つ一つ消化していってる経験がいっぱいあるものね。
そして・・・この本気の思いはやっぱり届く!KくんもEくんも、このあと長い時間を経て、とうとう一緒に竹馬をつくりだしたのですよ!そして、全員できた~!
そして・・がんばり中のAちゃんの姿も・・。こんな仲間の様子を肌で感じながら・・・。
・
さあ!給食を早めに食べ終わって、Mくんもおなかいっぱいになって早々に続きが始まり、Sくん・Aくん・Mくん1グループ目の竹馬が出来上がった~!!やった~!!
さっそく「はよ、あるきたい~!」と、挑戦!うれしくって!うれしくってでしたよ~!
その様子を・・・ずっと見つめるYくん。
HくんとYちゃんに何度も声かけられてははぐらかして逃げていたYくん。なかなか思いをぶつけることのできなかったYちゃんが、とうとう泣きながら「なんで逃げるの!?」と向かっていき、取っ組み合いになりながら・・・。
一息ついたころ・・・Yくんのこんな様子・・そして・ここからしばらくして・・・
見ると、3人が集まってつくりだして、とうとうしあげたよ!!
こんな、まわりの仲間の様子に力をもらい「オレたちも!ワタシたちも!」と!この3人チームも心がひとつに!「Mがつくるって、きはった~!」と本当にうれしくってのKくんMちゃん。つくりだすと、知恵と力はグンとあわさり、あっというまに作り上げ大成功!
そんな頃・・Iくんが「GもYも、一緒につくろっていうてもきてくれはらへん・・」と私たちのところへやってきた。よし!今まで運動会では、みんなに支えてもらいながら初めての経験をしたIくんが、今度は「自分がやりたっくって!」だ!
その為に、Iくん自身が動き出したよ!
まずIくんの声かけに、何やらはじまりながら・・鉄棒のしたに寝転んだり、はぐらかしたりしながら心揺れていたYくんもIくんの働きかけで「おれ、するわ!」と!すごいな~!
そして、2人でGくんに・・・。いろいろ話している。
・
その時Gくんの「どうせ、おれはできひんのやから・・しいひん」という声が聞こえたのと同時に、Iくんが「やるで!立って!」と、思わずGくんを担いで立ち上がらせようと!
そのIくんの本気に、ずっと逃げていたGくんが気持ちを切り替えた!
あとは・・半日以上、朝からおやつ前まえわらわらしていた3人が、あっという間に見事に力と知恵をあわせ、集中して3人分の竹馬を一気に作り上げたよ!!
・
そんなこんなの長~い深~い1日!
担任と・・おやつ前「今日は1チームやなー。明日続きで、また西山いこう。この時間大事やし待とう~」とわらわら話しながら見守っていたのですが・・・
ふっとみると、もくもくとあれだけバラバラだった3人が・・1組また1組と、だれの指示でもない3人の同じ思いの中で、竹馬づくりを再開しだしている!!どのチームも気持ち向き合い、心がひとつになると・本当にグッとすごい力を発揮!
子どもだけで、集中して見事に次々作り上げるのです!!
そして、やっぱり苦労して苦労して1日関りながら仲間と仕上げた竹馬!うれしくって、うれしくって、何の躊躇もなく、挑戦!!
・
・
Aちゃん・Hくん・Sくんチームは、この日夕方をむかえ・・心まだひとつにならず明日へ・・。Aちゃん、みんなが歩きだして・・複雑・・。「明日もあるから大丈夫よ!必ず分かってくれはるよ。あきらめんと、がんばろう!」はげまされて。続く・・・・。
・
・