年長制作「お山の保育園 縁側造り」・・・PartⅡ
2021年11月7日
年長制作二日目。
今日もやる気満々の年長さん。
さあ!昨日の少し残ったノコギリと、いよいよ「ヤスリかけ」です。
トゲが刺さらないように、ツルツルにするよ。と、はじめました。
全部でいろんな長さや形の木が20本以上あります。これも、根気いる作業ですよ。
保育参加のRちゃんお母さんも一緒にやってみよ。みつばちっこ年長さんのしなやかな変化を、我が子だけでなく、一緒に見守って感じて言葉にしてくれていましたよ。
毎日重なるごとに、空気感までひとつになっていくのが、こちらに伝わってくる姿です
それぞれが一生懸命。今日も夢中!
昨日、コツコツと、綺麗に切り口することに苦労しながらも、3人でしっかり力を合わせ立て直したこのチーム。修正もいろいろ考えていましたよ。
ヤスリかけも「なあなあ、どう?ツルッツルになったやろ!」と一生懸命。
「どう?うん。ツルツルなってるやん!」と!仲間と一緒に!
やった〜!ぜーんぶできたで!並べてみよう!
そして、竹馬の時、KくんS Uくんがなかなか来なくて、Nちゃん初めての勇気をだして涙して、苦労したこのチーム。今回、最初から、スカッと本当に、3人が心ひとつに一緒に声かけあって、そして、それぞれの役割を阿吽で果たしながらの姿!
いっぱいのヤスリかけ、最後のひとつが出来上がった時の瞬間
「N〜!最後のできた〜〜っ!並べよ〜!!」と、Nちゃんに駆け寄るKくん!
そして、思わず二人のこの姿!(瞬間で写真うまくとれなかったのですが)
本音の心がしなやかになって、重なり合うって、こんなに心地よくって、心弾む!理屈じゃない実感!
手前では、弾む二人をSUくんが嬉しそうに待ち構えていましたよ!
そして、この姿。素敵
6グループの最後にヤスリをかけ終わり、「やった〜!全部できた〜!」と、大喜びのNちゃん!HちゃんとSくん。Mちゃんもやってきて「ツルツルしたでー」と見せてくれましたよ。
ようがんばったな〜!とみんなで嬉しそうに話しながら、木を並べていて・・・
そんな中、木を運ぼうとした時、Mちゃんが「M、2回しかノコギリ切ってへん。もっと、いっぱいしたかった」と、毅然とみんなに伝えたのです。
どうやら、気持ちの中に引っかかっていた様子。それをしっかりと言葉にして仲間に伝えたのです。
後の3人が「でもMも切ってたやんな〜」と、落ち着いて、声をかけましたが「でも、2回しか切ってへん。すぐ変わってってなってたで」と。
すると、Nちゃんが、少し涙しながら「ちょっと、早くしたくって、Mの事手伝ってあげようと思って、N言うてん・・」と。。この言葉と表情は、まやかしでなく、本当の言葉だと言うことがしっかり伝わってきました。
確かに、Mちゃん、切るペースはゆっくり。Sくんが「M、もっと切りたかったら、その時言うてくれたらよかったんやで」
Hちゃんは「今度の時は、またMからしよか」と。
そんな、お話を自然と4人でしながら・・その様子に他のグループのSUくんがやってきて「Sやらのとこも、ゆっくりやったけど、ちょっとづつ交代したわ〜」と、話に入ってくれました。
そして、みんなスッキリとした表情で作業再開しだしました。明日、またしよな!
こんな風に、思いを蓋せず安心して仲間の中に対等に出せるようになったMちゃん。それを、避けずにしっかりと柔らかく受け止めたり、それだけでなくまっすぐ考えあったりNちゃん。Sくん。Hちゃん。
本当に苦労した分だけ、涙した分、ぶつかり合った分だけ、まっすぐひとつひとつ深さが育まれていく営み。本当に素晴らしい、子どもたち自身が生み出す営みです。