もみのきさんの竹馬つくり・・Part3
2021年10月11日
8日(金)の年長さんの様子です。
まだ始めたばかりで、まだ乗るところから、えいっと一歩足を踏み出してですが、全く躊躇することなく、それよりもうれしくって「みててなっ!」と、何度も何度も夢中で挑戦中!すごいな〜!
この傍らでは・・・
朝、竹馬を仕上げたかったTちゃんとRKちゃん。でも、Nくんがなかなか集中してきてくれなくて・・・とうとういっぱいの涙が出てきたTちゃん。RKちゃんも悶々とした表情で・・二人で遠巻きにNくんを見る・・何度かNくんに伝えたもののなかなか、うまく気持ちが合わさらなくて・・諦めがちに・・・。
“作りたいんやな〜!なら、泣いてここに座ってるだけでは、Nにわかってもらえへんで。がんばって、二人で力あわせてしっかりNにもう一回しっかり伝えておいで“と伝えました。
涙をぬぐって、本気でNくんに伝えにいった2人!本気で諦めず「N、何で離れてすぐいっちゃうん!!」その本気に、Nくんもさっきとはちょっと違う「しまったな・・・」という表情で・・気持ちを本気で受け止め出しました。。
そして、3人で作り出した!そしたら、もう、勢いづいてうれしくって!「早く乗りたいし、絶対作るねん!」と、夢中。
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コツコツと、力を合わせる3人!焦らずに・・粘り強く、いいぞ!
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さて、昨日、何度もぶつかり合いながら向き合い、切り替え、の4人チーム。
翌日のこの日は、Mちゃんが用事でお昼前登園なので「Mが来るまでに、がんばってできるとこ作るねん!」と言って3人おおはりきり!最初はなかなかいい感じ!
待ち構えていたMちゃんが登園すると、ほ〜んとに嬉しそうに「Mがきた〜!やった〜!おはよ〜う!」と全力溢れて駆け寄って迎える姿が!今までにない姿が生まれていますよ!
そして、また作り出しました。しかし・・・・
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またまた、HちゃんとNちゃんの思いがぶつかった。。長い間・・向き合う。。二人ともやっぱり歩みよりはまだ難しい・・。、
そんな様子に、昨日のこともあって「何とかしてスッキリ作り上げたい」Sくんの気持ちがどんどん強く深くなってきました。二人の話を一生懸命聞いては考え、言葉を選んで「じゃ、こうしてみる?」「そうなん?それはかなんかったと思うで」などなど、必死でがんばっています!
その様子を感じて、Mちゃんも聴き入る!
Sくんに聞いてもらうと、二人もだんだん、落ち着いて話し出しました。
なかなか苦労しながらですが、この日は、大人は気持ちの通訳に入らず・・で大丈夫だ!と、見守りました。
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しばらくして・・・昨日と同様、給食を食べて、仕切り直しのよう。
その時に、、、昨日とまたまた一緒で、「ここ、イス置いてたんやけど・・・」「えっ、Nが先やったやん」と、また勃発しそうな感じになりそうな雰囲気に・・・。
その様子に、大急ぎで一生懸命「ここ、座れるで」「あっ、お汁もここに置くか?」と、イスを調整したり大急ぎで走って運んできたりして、何とか!と、Sくんの姿!その気持ちに、二人の気持ちもまた落ち着き出し・・・。
午後からは、こんなして心共に笑顔いっぱいとうとう作り上げましたよ! 何度かぶつかりかけた時も、毅然とSくんが「もう、そんなん言わんと、HもNもちゃんと作って!」とはっきり伝える!そんな、まっすぐな思いを感じ、、もう大丈夫。ちゃんと引きずらず、お互いが歩み寄る!
本当に苦労しながら、何回も何回もぶつかりあい、話し、考えあい、受け止め合い、作りあげた竹馬!
大きな大きな経験です!
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だんだん、仕上がってきたチームが次々、嬉しそうに、乗り出し挑戦し出しました
この日、朝からずっと繰り返し、挑戦していたAちゃん。本当に粘り強く・・・そして・・・
「ここまで行けた〜!!!」
そして、とうとう園舎の前まで行けた〜!!「やった〜!」本当にうれしいっ!すごいな〜!
いろんなことを感じながら、意欲を糧に培っていった瞬間!
どんぐりさんにも、運転手の西村さんにも、見てもらって!この雰囲気を、また他の年長さんも感じてさらに、「私も!僕も!」と高まるよ!
どんどん出来上がった竹馬を立てる場所もつくりました。それぞれの場所に思い思いの絵を書いたよ。
そんなこんなの周りの様子に・・・朝から、本当は竹馬作りたくってのNaちゃん。「つくろ・・
」と、声かけをそっとかけていたものの、強い本音はでず、相手に伝わりにくくて、なかなかうまくいかない。。。
同じチームのKiくん、Snくんは、それぞれ遊びに夢中。
そんな様子に諦めて、桑の木から眺めてみたり、悶々とした時間が続く中、いよいよ、おやつ前になって、本当にどんどん、みんなが仕上げ出した。
ケンカいっぱいの4人チームも力をあわせて「あと一本や〜!!」と大きな声でおおはりきり。
いよいよ、自分のところだけと思いながらも・・・悶々としてるのに、やっぱり、諦めて何も動けない。。
“N!竹馬つくりたいんやろ!諦めたらずっとこのままやで。しっかりSとKに、思いっきり大きい声で一生懸命言うたか?今のままやったら作れへん。やっぱり3人でないと竹馬作れへんねん。HちゃんとNちゃんとSくんとMちゃんのチームも、何回も一生懸命お話してはったで。Tとかのチームも、最初Nきてくれへんかったけど、ほら!いっぱいお話しして、みーんなで力あわせてNもおおはりきりやろ。もう、やるしかないで!“と、要求しました。
小さな声で・・・「ねえねえ・・・一緒に作ろ・・・」
するとsくんが「もうわかったって。じゃ、俺の1番に作れよ!はよ、Nこいよ!」と、仕方なさそうに答えたのです。(Sくんも実は、いろいろ揺れながらの気持ちもあるのです)
その声に“それは違うよ!Nは、朝からSとKのことずっと待ってはったんやで!早く来るのは二人やで“と、伝えました。
すると・・・
普段から、本当の感情を出すことから目をそらし諦めてしまいがちで、涙も声も出さずに、ごくっと胸のうちにのみ込んでしまうことの多い、Nちゃんの瞳から大粒の涙が溢れてきました。
そして、拳を握り、身体を震わせて、思いっきりの勇気を出したのでしょう。。。
今までに聞いたことのないような大泣きをしながら「何で一緒に来てくれへんかったん?!!!
すぐどっかいったん?!!!」と、ありったけの大きな声で、いっぱい何度も何度も全身全霊で訴えたのです。
二人だけでなく、その声に周りのお友達もやってきました。
Sくんは「Kだって遊んでたやん」「Nだって、作ってへんかったやん」と。
Kくんは「ちょっとNの声聞こえてたけど、いいと思って遊んでしまって行ってへんかった・・・・」と。
二人も、Nちゃんのの本気に立ち止まって考え出した。。
Sくんには“Kは自分のこと考えてはる。Sは、自分はどう思ってたん?“と、尋ねてみました。「・・Nもちゃんと言うてくれへんかったし、いいと思ったんや・・・」とSくん。
周りにいた仲間もいろいろ感じながら集まりだし・・
「N、最初はちょっと言うてはったけど、あんまり聞こえへんかったわ。」
「たしかに、ブランコとかしたり、桑の木のところにずーっといて、言いには行ったはらへんかったな〜」
「Hとかのチームはずーっとがんばって話してはったもんな〜」
「でも、朝はNちょっとは誘いに行ったはったんは知ってるで」
「Nの今の声、よう聞こえた〜!め〜っちゃ大きかったわ。初めて聞いたわ〜!すごいな〜!」
などなど、率直な意見も!これも、すごい。
そんなこんなが過ぎ・・・「つくろ!」とはっきりNちゃん。
3人ともが、いろいろ出し合い感じあい、考え合う、これもまた大きな大きな意味のあるひととき。
どれが正しい・だめとかでなく、仲間の心の機微やありのままの姿を、ひとつひとつ、関わり合う中で感じあい、育ち合う真っ最中のもみのきさんですよ。
あと一息!がんばれ!!