2012年6月

『どろだんご つくろう』に参加して

つくる会 子育て支援

 

 先日、イベント部主催のどろあそび『どろだんご つくろう』に初めて参加しました。

 私は今まで(記憶にある限り)、どろだんごを作ったことがなく、「そんなツルツルのボールみたいなのが、ほんまに泥から作れんの~?」と半信半疑でした。早速、先生から大まかな作り方を聞き、子どもも大人も裸足になって、園庭でどろだんご作り開始です。

 

 「久しぶりに土の上を裸足で歩いている。気持ちいいなぁ」なんて思いながら、土に水をかけて作った泥を丸めて握っていきます。ところが握れども握れども、ツルツルにならず、どうしてもヒビが入ってしまう!少し水分を足しては握ったり、サラサラの砂をかけては握ったり・・・を繰り返していると、「もうあきらめて、一から作ったほうがいいで!できひんやつは、できひんねん!」と、ある年長さんがほかのお母ちゃんにアドバイスしている声が聞こえ・・・。はい、あきらめました、私も。

 

 上手に作っている子のどろだんごを観察しつつ、どうも小さく作った方がいいみたいだと気づきました。さっき作ったのは、自分の手に余る大きさやったしなぁ、やはり何事も欲張らないことが大切やなぁ・・・と、どろだんご作りに人生の教訓を観じつつ、今度は小さめでチャレンジ再開。ほ~、なるほど。小さい方が作りやすい。やはり上達の早道は経験者から技を盗むことだわ、なんて思いながらツルツルのどろだんごを作ることができました。

 

 どろだんご作りに来たはずなのに、べちゃべちゃのどろを「ハンバーグ!」と言って楽しんでいる娘をしり目に、私は童心に帰ってどろだんご作りに没頭したひと時でした。頭をからっぽにして、今この目の前にある「どろだんご」にひたすら向かい合う。子どもたちはこんな風に、瞬間瞬間に気持ちを集中させ、全力を発揮しながら、毎日、健やかに成長していっているのかな。子どもにとっては「今、ここ」が全てで、だからこそ惜しみなく溢れ出す、眩いばかりの生命力にいつも圧倒されてしまいます。「泥で服が汚れたら後で洗濯すんの大変やし・・・」などとついつい考えてしまうのは、無粋な大人の発想だなと我が身を少々反省しました。

 

 とにかく、どろだんごと向き合う時間はあっという間に過ぎ去り、それなりにツルツルのどろだんごを作ることができて嬉しかったです。また、皆がどろだんごを一生懸命作っている中で、楽しそうにハンバーグ作りに取り組む娘のマイペースな遊びっぷり、および、それを温かく見守るみつばち保育園の大人たちの包容力に、今更ながら感心した一日でもありました。

 

【かえで組 Sちゃんのお母さんより】

 

うららか通信 第2号

子育て支援

 

●かえで組、Sちゃんのお母さんからいただいた、保育参加の感想です●

 

先日、3歳の娘のクラスで、保育参加をさせていただきました。

9時頃、先生がピアノを弾き始めると、徐々に子どもたちが広いホールに集まってきます。主に年長さんたちが前に出て歌を歌い、それを見ながら小さな子たちが一緒に歌っているのですが、一生懸命大きいお兄ちゃん・お姉ちゃんのまねっこをしようとするよちよち歩きの子たちの可愛らしいこと!また、この日はお誕生日の子がいて、その子は前に出ると「4歳になりました!」と元気に発表。そして皆からお誕生日の歌を歌ってもらい、「おめでと~」とお祝いされていました。

みんなで集まる歌の時間が終わると、自然に各クラスの過ごしへと移ります。この日、娘のいる「かえで組」は大きな園バスに乗って双ヶ丘へ行きました。保育参加すると、なぜか一部の子どもたちからモテモテになることがあります。バスの中で、「ここ一緒に座ろ~」と子どもたちからお誘いを受けるのですが、何せ子ども用の座席なので大人には狭い!丁重にお断りして、ちょっと広めの一人用シートに座りました。

現地付近にバスが到着すると、子どもたちは「われ先に!」と勢いよくバスを降りて、双ヶ丘の中へと向かいます。道中では、少しゆっくり歩く子の手を優しく握って一緒に行く子がいたり、どんどん進んで行ってしまう子がいたり、本当に子どもたちは個性豊かで、あるがままに、のびのびと過ごしていました。「え、こんな道を行くんですか?」というような険しい道もなんのその。子どもたちは時に道草を食いながら(・・・まさに字のごとく)、どんどん上へと進んでいきます。途中、誕生日の子には「はい、これあげる~」と葉っぱや木の実などの素敵なプレゼントを拾って渡しながら、子どもたちは頂上まで一気に登って行きました。

双ヶ丘では、道行くおじさん、おばさんに「こんにちは~」と挨拶したり、頂上付近で出会ったどこかの保育園児たちとおしゃべりしたり、子どもたちはごく普通にいろいろな人たちと交流していました。園外での過ごしが多いみつばち保育園ならではの場面だなと思いました。

12時頃、保育園に帰ってきたら、すぐに給食の時間です。調理の先生たちが心を込めて作ってくださるおいしい給食。私にとっては、この手作り給食をいただけることが保育参加の密かな楽しみです。毎日こんなにおいしい給食を食べられるみつばちっこは、本当に幸せだなぁとしみじみ思います。

みんなでわいわい楽しく給食を食べたら、次は昼寝の時間です。早く食べ終わった子から自分の布団を敷いていき、健やかな休息に入ります。遊んで、食べて、寝る。子どもの過ごしの王道ですね。大人の私にも「一緒に寝てもらっていいですよ~」と先生は勧めてくださるのですが、今回は遠慮して、担任の先生たちと子どもの日々の様子などについてお話をして過ごしました。

15時頃でしょうか、お昼寝から目覚めた子どもたちが順に起きてきます。次はこれまたおいしいおやつの時間。給食のときと同じように、自分で椅子を運んできてセッティングします。調理の先生から受け取ったおやつをヨイショヨイショと皆のところまで運んできて、お皿に一つずつ分けて、小さい子たちに配ってあげるという一連の作業を、ほぼ全部、子どもたちが担っていました。こんな毎日の積み重ねが、確実に生活の力となって育まれていくのだろうな・・・と感心しました。

保育参加は、わが子の姿はもちろん、共に育ちあう子どもや大人たちの姿を直に見ることができ、また、子どもと同じ体験を共有することができる、とてもありがたい機会だと思います。毎日、個性豊かでパワー弾ける子どもたちを相手に、根気強く対応してくださる先生方には感謝の思いでいっぱいです。また時間を作って、保育参加させていただきたいです。