みどりの海・みどりの島・・菅島へ!・・速報
2022年11月10日
年長、もみのき組の素敵な今日の1日。
「わらしべ王子」の心をこどもたちに手渡したい、と、みどりの海・みどりの島と出会う「菅島」へ。
さて、前日の読み聞かせの様子です。
沖縄民話「わらしべ王子」の読み聞かせ。しっかりと自分の思いや意志を持つというのはどういうことか。島人たちと勇気と力をうたと踊りの力で、自由と平和・幸せを取り戻す営みの心根。
人を許し、心を分かち合うということは・・・。
そして「平和」とは・・・「戦争」とは・・・。
年長さん、真っ直ぐな心で聞き入る瞳。
それぞれが・・それぞれの琴線に響いた場面で表情が変わったり・・つぶやいたり・・・。
そして、迎えた「今日」でした。
実は、もみの木さん、今日はどこにいくかは、到着するまでの「お楽しみ」でした。
(この手渡し方も今年の担任の思い。真っ直ぐ真っ白に、出会う心を存分に!)そして、この「菅島」へはコロナ禍の前、以前の年長さんは電車で行ってましたが、コロナになって“いきたいな〜。でも電車は無理やな・・“と相談していると“バス・車で行けへんかな?“と、担任の強い願いが今日の素敵な日を実現させてくれました。
仙道さんが運転してくれる、いつもと違う「マイクロバス」に乗って、大喜び。
長い道のりを、景色を眺めながら「山?えっ?美山いくの?」「きっと、川やで〜!」なんて、楽しいおしゃべりもいっぱい。歌も歌いながら♪長い旅路も本当に楽しくワクワク。
「このバス、ワクワクやな〜!」「ワクワク年長バスや!」と、名前をつけて楽しんだ2時間半。
そして・・・最後の最後に海が!“ついたよ〜!“
「え〜っ!海や〜!ここ?ここ?海行くの?」もう、大喜びで、バスを降りて、周りの初めての景色を見入る。そして「船や〜!」
で・・進んでいくところは・・・・みくちゃんが、船にどんどん近づいていくよ。
「え〜っ!船乗るの?乗るの?やった〜!!」
初めての島との出会い。心も身体も全身で吸い込むように、島の息吹・風や音・生き物・広がる風景・島の人々と出会い、感じ、吸い込んだ一日!
島にわたる船に乗って・・大歓声!そして見入る!
「あっ!島が見えるで〜」
そして「着いたみたいやで!」と船を降りる。「ここ、どこかな?」「あっ、島人の人がいはるで」「こどももいる〜」
降りた港で出会った島の親子の方に「ここ、どこですか?」と、尋ねるもみの木さん。
「菅島ですよ。風がつよ〜い島です。寒くなると、この子も飛ばされてしまうくらいの風が吹くんよ」と教えてくださいました。
3歳のかわいい島の子りんちゃんと犬のマロンにもであって、菅島の出会いが始まりました。
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港を歩いていると、船が近づいてきたよ。
みると・・・漁を終えた船!魚を船から、まさに今揚げているところでした。
「こんにちわ〜!」「何の魚ですか〜?」大きな声のみつばちっこも問いかけに、こんなふうに大〜きなハマチを手にして見せてくださいましたよ。そして、船でそのまま「血抜き」の作業。
すくい上げた網の中は、アジがいっぱい!
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島を歩け歩けのお散歩。
途中、出会う島のみなさんに温かく声をかけていただく。
「こんにちは〜」「どこからきよったんじゃ?」「京都から来ました〜」と、弾むおしゃべり。
島の暮らしが垣間見られひとときです。
ちなみに菅島は「海女さん」の島。今も現役の海女さんがおられるのですよ。
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何だか山道になってきたで。どんどん歩け!
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途中、トンビ(鳶)が真近でほ〜んとうに悠々と空を舞う。
空を見上げると、美しさと力強さが眼にとびこんで、凛とした羽の先まで見える!
弧を左右に描きながら自由に舞うトンビの群れを見て「トンビが年長スキップ(自由に乱舞)してはるみたい!」と、思わずもみの木さんでしたよ。
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どこまで続いてるんかな?登ったり、降りたり、階段があったり、海の景色が見えたり・・さまざまな風景に出逢いながらの道々。本当によ〜く歩きましたよ。
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「あっ!!こ〜〜んな大き〜い海が見えてきたで〜!」海に向かって、走る!走る!
眼の前には、広大に広がる海!潮風。波の音。そして「あっ、島が見える!たろうとこみこの島とちゃう?」「たろ〜う!こみこ〜!」と、もみのきさんでしたよ。
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そして、早速ざぶ〜んと、波と戯れる!海の水をペロリ「しょっぱ〜い。塩の味するで。“海のしお“(わらしべ王子のお話に出てくる)や!たろうとこみこの“うみの塩とりくの水“やな〜」と、M君やAちゃんたちの楽しいおしゃべり。
そして・・雄大な波に合わせて、思わず「波」のリズム!心も身体も躍る。
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仲間と一緒に「海と戯れてあそぶこどもたち」
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大きな岩には波がざぶ〜ん。岩の上からみる景色と風、空気は、本当に気持ちいい〜。
この岩の上で思わず「ごろ〜んってしよ〜!」と、自然と一体になって息吹を吸い込むA君でしたよ。
そして、おいしお弁当食べてほっこり。
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無駄なもの何ひとつない中、ゆったりと時が流れるひととき。
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お弁当を食べた後は、この砂浜から裏側に続く地続きの島にも渡って「冒険探検してみよう」
「こっちにも海続いてるで〜!」
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また違う雄大な景色との出会い。そして、ほっこり貝殻拾いを楽しんだり、わかめの残骸を見つけたり、流木で遊んだり・・・
潮風に吹かれながら、ほっこり温かいおひさまの下で、本当に、ただただ、自然と戯れるひととき。。。子どもはもちろんですが、私たち大人も、久しぶりに雄大な自然の息吹を吸い込んで、そして、そんな中であそぶこどもたちの姿に。。幸せな時間。。と共に、本当に穏やかでほっこりと心洗われるひとときでした。
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さあ、た〜っぷり遊んで、もう14時もすぎて。。
そろそろ、もう少し冒険探検進もう。そして・・またまた、いっぱい歩いて登って・・
「なんか、白いのあるで〜!!」と発見!Hくん!
菅島灯台(明治6年、現存する日本最古の洋式灯台です)についたよ。
「昔、ここに灯りをつけて、船がその灯りを目印に進んではったんやって」と、お話しながら。。
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「上、登ってみたいな〜」ほっこり海を見ながら、灯台の下で、おいしいおやつ。
調理の藤田さんが「かぼちゃクッキー」を作ってくれました。元気がさらに出て気持ちもお腹もほっこり、おいしかったね〜。「帰ったら、藤田さんに作り方教えてもろうて、作る〜!」と、もみのきさんでしたよ。
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朝は「朝日」やったのに、「夕日」になってきたな〜。とおしゃべりしながら、歩け!歩け!
山道を降りていくと・・
島の方が住んでおられるお家が見えてきたよ。出会った方々と、楽しいおしゃべり。
そして、港へ到着。島をぐるりと冒険探検の一日!
途中、出会った小学生1.2年の男の子が港まで、そっと見送りにきてくれていましたよ。
出会った島のみなさんにも「ありがとう〜!ばいば〜い!」
名残惜しむように、船が出ても、遠くに見える菅島にず〜っと手を降る、もみの木さん。
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そして、輝く夕日に息を呑みながら見つめて・・夕日にも手をふって・・・
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「すがしま、ばいば〜い!たろう、こみこ、ばいば〜い!」「またくるしな〜」「あ〜!楽しかった〜!」と、思い思いに言葉にする・・・。
鳥羽の港に着くと、仙頭さんが「ワクワク年長バス」で待っていてくれていました。「ただいま〜!」仙頭さんに出会って、またほっこり。さあ、京都に帰ろう。
バスで一寝入りした後は、目覚めると、輝く「満月」が車中から見えたよ。
♪満月の夜に海を行け〜♪わらしべ王子の歌を歌いながらの帰り道でした。
園について、給食ふじたさんが作ってくれた、おいしい晩御飯を「いただきま〜す!」
7時に朝日とともに出発。20時すぎにお迎え。楽しくも深い旅路の一日でした。
追伸・・・
実は、宿泊で菅島へ予定していた「年長合宿」。
年長のお友達が体調不良1名と、コロナ感染状況を鑑み、苦渋の決断で延期しました。
「年長さんでお泊まりするんやで〜!」と、本当に本当にお泊まりを楽しみにしていたこどもたち。。担任が、お泊まりできないことを伝えると、涙した子も多々いました。
でも、体調不良中で今回参加できないSくんのことを思うと、「みんなで全員揃って、行きたい」思いが子どもたちの中にある。
「お泊まりはしたい!でもS君も一緒がいい!」二つの思いに葛藤し、涙したり話しあったり、考えあったり、、、そんな中で、みんながそれぞれの思いを言葉にし胸にしっかり落とし込んだことで、私たち大人が心配したり、残念がっていた気持ちを超え、子どもたちは次に向かってスッキリ!
合わせて、「お出かけだけ、泊まりはなしで行こう」となったときに、Kちゃんが最後まで「Sと一緒にどうしても行きたい」と、言葉にし、これもいろいろ話しあったそうです。
そして、これらの話し合いをした日に、畑で収穫した水菜を「S君とこに持ってってあげたい!」と、玄関先に届けることになった、と、担任から聞きました。
「仲間」「自分」を真っ直ぐ見つめながら歩む年長の19人。
本当に、逆境や思うように行かないときこそ、そのことに真っ直ぐ向き合うことで、皆で生み出される力強さ・確かさ・糧・深さとなっていく。。生き方、人生そのものと一緒。。
年長保育は、生き方を手渡す営み・・そして、私たち大人、が子どもたちから手渡される「営み」でもあります。「人」と「人」として。。。
こうして、迎えたこの日です。。。
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